当院では、むし歯の原因菌を殺菌することでむし歯を防ぐ最新のむし歯予防法
「3DS(dentaldrugdeliverysystem)」
を行なっております。
3DSとは、口腔内にいるむし歯の原因菌である「むし歯菌(ミュータンス菌)」を退治することで、むし歯ができるのを防ぐ予防法です。
むし歯は、「歯質」「食物」「細菌」の三つの要素が組み合わさって発生します。「歯磨き」は「食物」が残らないようきれいにすることでむし歯を予防し、「フッ素」は「歯質」を強化してむし歯になりにくくする予防法です。今まではむし歯菌に対しての有効な手段が無く、「細菌」に対しての予防法はありませんでした。それを可能にしたのが、「3DS」なのです。
まず前準備として、一番大きな汚れである歯石を除去します。また、古い治療があって歯の表面に段差や隙間がある場合、これらを先に治療しておく必要があります。
(これらの処置は基本的に通常の保険診療となります)
ここから3DSが始まります。
1 | まず口の中のむし歯菌の量を調べるため、唾液のテストをします。 この時点で菌が少ないと判定された場合はステップ3のPMTCを行って終了となります。 |
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2 | むし歯菌が多いと判定された場合、薬を入れる「トレー」を作るための歯型を採ります。 |
3 | フッ素入りの研磨剤で歯を磨く「PMTC」を行い、物理的にむし歯菌を除去します。また、歯の表面の唾液たんぱく質の膜も取り除くことで、薬がより効果的に効くようになります。 |
4 | トレーに薬を入れて歯へ装着し、むし歯菌を除菌します。 5分後トレーを除去して薬を洗浄します。 |
5 | 7~10日間、自宅でトレーを使って同じようにむし歯菌の除菌を行い、歯の表面をより無菌に近い状態に近づけていきます。 |
6 | 再度当院にてPMTCを行い、さらにトレーによる除菌を行い、1サイクルが終了です。 |
7 | 半年から1年ごとに一度唾液の検査をし、むし歯菌が増えてきていないか状態を確認することをお奨めします。 |
次に当てはまる方は3DSを検討してみてはいかがでしょうか。
基本的に3DSは誰でも受けられるものですが、次に当てはまる方は行わないほうが良いでしょう。
チョコレート・・・むし歯の原因の代表選手・・・そんなイメージを皆さんお持ちのことと思います。でも、実際はチョコレートに含まれる砂糖がむし歯の原因であって、他の菓子類と何も変わりません。ではなぜチョコレートは特に悪者にされてしまっているのでしょうか。それは、子供はみんなチョコレートが大好きだから。そんなチョコレートに、キシリトール100%のものが出来ました。
そもそもむし歯はなぜできるのでしょうか。それは、歯の表面に住む細菌の一種「むし歯菌(ミュータンス菌)」が、砂糖をエサにして酸を作り出し、歯を溶かしていくことが原因なのです。ところがキシリトールは、人間にとっては砂糖と同じように甘いものなのですが、むし菌にとっては全くエサにできません。つまり酸ができない=歯が溶けないということなのです。
キシリトールはフィンランドで生まれた甘味料です。日本では「歯磨きの後に甘いものなんてとんでもない!!」というのが常識ですが、フィンランドでは、食事の後に歯を磨いて、さらにそのあとキシリトールのガムを食べるのが習慣化されています。それほどキシリトールにはむし歯の発生を防ぐ効果があるのです。
「歯医者さんが作ったチョコレート」は、一般のお菓子とは違ってむし歯予防に特化した食品ですので、歯科医院専売品となっています。
そもそもこの一風変わったチョコレートは、子どもたちの大好きなチョコレートで楽しくむし歯を予防したいと願う歯科医師、神谷医師の発案で生まれました。小児歯科に力を入れている神谷医師は、子どもたちがむし歯で泣きながら来院して、でも治療も怖くて泣いてしまうのを見て、子どもたちが好きなものでむし歯を予防できないかと考えました。そしてたどり着いたのが、子供たちに一番人気のあるお菓子、チョコレートなのです。
むし歯を作る原因となっている砂糖をまったく使わず、甘味料を100%キシリトールにすることで「むし歯を予防できるチョコレート」が生まれたのです。
普通のおやつのように食べてもよいのですが、一番効果的なのは、食後に歯を磨いてから、一粒を口に含んで、かまずにゆっくり溶かしながら食べることです。歯磨きで口の中の汚れを落とし、そこへこのチョコレートを使ってむし歯菌への攻撃を加えることで、より効果的にむし歯予防ができます。さらに、夜寝るときに、このチョコレートを一粒口に含んだまま寝るのも、驚きの方法ですがとても有効です。
もちろん、歯磨きや定期的な歯科検診などは、むし歯予防に欠かせません。今まで通りのむし歯予防にプラスして、さらにむし歯を予防するためのチョコレート、「歯医者さんが作ったチョコレート」を使って、よりよいお口の環境を作ってみませんか?
管楽器を演奏することにおいて、歯の状態はとても重要です。フルートを吹く時の息の流れ、クラリネットをくわえるときの顎の負担、金管楽器のマウスピースが唇にかける圧力、歯の状態によってこれら楽器の演奏スタイルは大きく変化します。もし、管楽器を演奏する方の歯に何か異常が発生したとき、管楽器演奏のことを知っている歯科医師と知らない歯科医師とでは、治療の方法に大きな違いが生じるかもしれません。
また、歯の形や歯並びが原因で楽器演奏に支障が生じているケースも少なくないように思いますが、実際のところ楽器の演奏経験がある歯科医師というのは少なく、さらに演奏経験がある歯科医師がそれを治療に生かせるかというと、楽器と歯の関係が系統立てて研究されていないため、難しいのが実情です。
私は30年以上トロンボーンを演奏し、今も現役で続けています。管楽器歯科の元祖である横須賀の歯科医師、根本先生の著書を参考に、趣味と実益を兼ねて、歯と楽器の微妙な関係を自分なりに研究しております。管楽器奏者にしかわからない演奏上の歯の悩みも遠慮なくご相談ください。